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お前はだれだ? 





「・・・ホーエンハイム!」
すれ違いざまにそう、言われた。
その声は、小さなものだった。もしもオレが知っている名前でなければ気づかなかったかもしれない。それほどに小さかった。
オレは勢いよく振り返った。
その名を言った者も、またオレのことを見ていた。







彼は思ったよりも若かった。
ホーエンハイムの名を知っている者は須らく皆、亡くなってしまったと思っていた。いや、正しくは抹消されたも同然か。
ホーエンハイムが関わっていた研究をしていた者はあの戦争が始まる前にいなくなっていたからだ。どうしていなくなったかは正しくは知らない。でも当時の治世者に消されたのは間違いないだろう。
それでも生き残っていたのかと一瞬脳裏にかすめたのた。
しかし、彼は若かった。どう考えても、オレの父ヴァン・ホーエンハイムが存命中にあうことは決してなかっただろうと思われるほど。
それにこんなことを言うのはなんだが、オレはちょっとばかし有名人だったりする。エルリック教授とかエルリック先生なんて呼ばれることはあってもホーエンハイムの息子、とは父が関わっていた研究をしていた者たちにしか言われたことがなかった(その回数も片手で数えるぐらいしかなかったが)。
ホーエンハイムとエルリック、どちらが知名度が高いかと問われればエルリックの方だろう。
だから、オレは尚更驚いたのだ。

「あ、え。あの、すいません。」
彼は日本人らしい、あいまいな顔をしていた。
「ホーエンハイム?」
オレはあまり不自然にならないように、声に出した。
「あ、Mister,Can you speak Japanese?」
オレの外見上、まずそれを尋ねてきたのをみてまあまあ及第点を与えよう。
「あぁ、日本語はわかる。」
そう彼の言葉で返してやれば、彼はほっとしたのか少しばかり緊張をほぐした。
「すいません、あまりにも似ていたもので、、、」
それでも彼は明瞭な答えを言うことに戸惑っているようだった。
日本人の曖昧さは美徳だと聞いたことがある。確かに自分自身の友人はそこを異常なほど褒め称えていた。まぁ彼のいったことが正しいのかはわからない。なんたってあれは大のつく変人だった。
あいつのことは置いておくとして。
目の前にいる彼のその態度はもともと短気なオレの神経を逆なでするだけだった。
「えと、あの、、、」
オレがイライラし始めたことに気づいた彼はあわてだした。
あわれ、日本人。本当に外見に弱いよな。
「オレはエドワード・エルリック。ホーエンハイムという親戚がいた。」
日本語ではっきりとそう言ってやった。そうすると彼はたちまち表情が明るくなった。
「本当ですか?!」
心なしか、瞳がキラキラと輝きだした。
「あの、お時間はありますか?ぜひお話をしたいのですが!」
駆け込むように、畳み掛けるように彼はオレの杖を持ってない方の手を握り締めた。
「・・・?」
「あぁ、そっちの手は義手なんだ」
彼が握った手の感触がおかしいという顔をした瞬間にオレの口からその言葉がでた。
「で、話って?お前はホーエンハイムの何を知ってるんだ?」



そして、お前はだれだ?



いきなり、ホーエンハイムって呼ばれたエド。
エドは気になったり。
彼は、少し変わっているかも。
ちなみにエドはホーエンハイム的容姿になっております。
「私」って一人称にしようかとも思ったけど、エドにはその一人称はムリでしょう。というかエドが日本語を習得するときに「私」は女の人が使っているのを多くみて、それにあわせるとかしそうだから。
旅人は郷に入れば郷に従えを忠実にやってくれそうという希望的観点で「オレ」に統一。
ほんと、希望的だよなぁ(笑)

次回は彼の名前を名乗らせなければいけないのだけれど。めんどいなぁ。めんどいなぁ。ブログって簡単だなぁ(爆)
・・・いっそのこと、エドに全編語らせて彼は「彼」で通すか。
やりそうで自分が怖いよ。THEものぐさめ。

・・・これを書く前に「石の隠者」及び「ヘルマフロディトゥス」を書けよなんて、いけずなことは言わないで。

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コメント

こんばんは♪はじめまして。
ネットとブログをサーフィンしてこちらにたどり着きました。
エドのその後のその後の話なのですね。
エドワードは語学も長けていそうだから、その時の気分で一人称も違っていそうですね。でも本人の性格だと「オレ」になるのかも。と私も思いました。
私はエドワードも大好きなのですが・・今はホーエンハイムに溺れているので、名前だけでも残像でも登場すると大喜びです(かなり個人的感想で失礼しました)
突然の乱入コメントで失礼しました。
続きを楽しみにしています。

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