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聖夜に 

「そーっとですよ、エドワードさん」
アルフォンスが緊張をあおるようなことを言う。んなこと
「言われなくとも、、、」
扉を、開ける、、、。


ギィイイイイイイ


こういうとき、立て付けの悪い仮住まいを心底恨む。
「エドワードさん!」
「おま、声大きい!」
アルフォンスがあせった声をあげる。
オレとアルフォンスは会話してるようで、そのお互いの視線は扉の向こうにあるベッドの膨らみに集中していた。
その膨らみは身じろぎをひとつすると、寝心地のいい体勢になったのか動かなくなった。
今、あからさまにアルフォンスのほっとしたため息が耳元にかかった。オレはかなりびくっとなったがここは弟のため、耐えた。後で覚えてろ、アルフォンス、、、、、。

「さぁ、エドワードさん」
ゴー!
アルフォンスが声を出さずに指差した先はアルの頭の近く。
「・・・アルフォンス、やっぱり」
オレは自信がなくなって目を泳がす。
「大丈夫!今日は床が鳴らないように昼間敷物をひいたでしょ?」
確かに、オレの義足で踏んでも音がでないように昼間、アルフォンスと敷物をひき、なおかつ足音が鳴らないか確かめもした。
だが。
「オレ、あいつ起こさないで近寄る自信ねぇ、、、」
「大丈夫ですよ、きっと!それにトランプで負けたのはあなたです」
にっこり、有無を言わせない笑顔。オレは二人のアルフォンスのこの笑顔に弱い。それは自覚できる。
「・・・。」
さぁ!と目で訴えかけるアルフォンス。
オレは一歩を踏み出した。
・・・踏み出した足は敷物と一緒に床を滑った、、、。
「あ!」
アルフォンスが息を飲む。
オレはやばい!と一瞬目を閉じ、そして衝撃を覚悟した。
・・・。
・・・・・・・。
あれ?
「大丈夫ですか?」
耳元に囁かれるアルフォンスの声でやっと自分がアルフォンスを下敷きにした事実に気づいた。
「あああ、アルフォ」
「しー!早く立ち上がってください。結構重いです」



その後もなんだかんだあって。結局二人でアルの枕元にプレゼントを置いた。
やっと置けた瞬間に、オレたちは顔を見合わせほっとため息と笑顔がもれた。
アルは健やかに眠っている。
オレたちは成功した。






「いやー、でもエドワードさん。あそこでこけるなんて、、、」
ビール片手にアルフォンスがくすくす笑う。
そこに彼の優しさが見え隠れ。弟のアルが起きないように気を使っているのだ。もともとバイエルンの人はビールを楽しく、騒がしく飲むことで有名だ。
彼はれっきとしたバイエルン人なのに、そこを抑えてくれてるのだ。
「んな、笑うなよ。オレもあれは失態だった、、、」
ビールを一口含んだ。いつもより苦く感じた。
「だって、、、」
それでもやまないクスクス笑い。
「あ~、、、くそ!」
小さく悪態をついて、残りのビールをあおった。
「それはそうと、エドワードさん。はい」
ことり。
「ん?」
テーブルに置かれたのはひとつの缶。
「その義手用に、機械油です。」
「・・・どうしたんだよ、これ?」
オレはしげしげと缶を手にとって眺めた。
「実は今働いてる工場からかっぱらってきました」
笑顔でテーブル向かいに座っている好青年は答えた。
「・・・お前、、、、、、。」
「大丈夫です。僕これが初めてですし、みんなはこれ以上にかっぱらってます」
いやいや、それは比較にならないし。目くそ、鼻くそを笑うだぞ。
「まぁ、もうすぐこの土地も離れますし」
「・・・お前、流れ者になってから明らかに悪くなったな、、、」
あぁ、あの穢れなきアルフォンス・ハイデリヒはいずこに、、、
「穢れって、、、強かと言ってください。強かじゃなきゃ生きていけませんよ?こんな世の中です。」
胸をはるアルフォンスになんだかため息が出た。
「確かにな。でもなー」
「それに穢れなきってなんですか?それあなたの弟さんへの想いと混同してますよ。確かにアルくんは穢れなき子どもって感じでかわいいです。」
「・・・その言葉、あいつが聞いたらマジで怒るぞ?」
「はい、だから言えません。」
嫌われたくありませんしー。
ほろ酔いになってきたのだろう、アルフォンスは饒舌になってきた。
「この缶はありがたく受け取っとく。ほれ」
ぽーんっとオレはアルフォンスに投げた。
結構小さいそれを彼はちゃんとキャッチした。酔っ払いの顔なのに。やつは結構酒に強い。
「あ、、、!これ!」
品物を見たアルフォンスの顔がばっと驚き上に上がる。
「オレはちゃーんと買ったぜ。まぁ古道具だけどな。」
プレゼントを古道具屋で買う時点でアルフォンスの機械油と大差はないような気がする。
「・・・要はこれであなたの義手のメンテナンスを僕にしろという意味ですか?」
真っ赤な顔をにやにやさせてアルフォンスが聞いてきたから
「あぁ、そのつもり」
にこやかに笑って義手の手を上げてよろしく!
「もう!まぁ、いいですけどね。僕もその義手のメンテナンス用に油を用意したんだから。」
これで義手義足が調子が悪いっていう理由で休むことはできなくなるのでよろしくお願いしますね。
アルフォンスの口からそんな言葉が出てきてオレは飲んでいたビールを吹いた。
それを見てまたアルフォンスがお腹を抱えて笑う。声を堪えているもんだから余計に腹にキてるらしかった。





オレたちはそんな会話をしたあと、眠りにつく。
翌朝、自分たちの枕元にも贈り物が届くなんてことを思いもせずに。
だがそれはまた別の機会に。




クリスマスねた。
しかし、明らかに某ハイデリヒ教の方々にブーイングが来そうな内容ですんません。
いやね、あの当時は働き先の物をかっぱらうってのは日常茶飯事的だったので。

ちなみに弟さんは二人の酔っ払いが寝ているうちに起床して二人の枕元にプレゼントを置いたりします。
一番大人なのが弟希望なのです(大真面目)

つーか、もうそろそろちゃんと設定を決めて書き始めようかな。
エドとアルとハイデリヒの三人のお話を。
実はまだどうやってハイデリヒを生きたまま、かつ弟がこちらの世界にやってくるのかというのを妄想しきれてなかったり。

ただ、今考えている内容としてはハイデリヒ氏には早くに死んだ弟がいたという設定を付けようとは思ってます。
その弟さんがこちらのアルにしようともくろみ中。
一応ね、門の通過には1:1の法則があるみたいなので。
長兄エド、次兄ハイデリヒ、三男アルにしたい。
表面的に一番年上に見えるのはハイデリヒで、発言権はエドがあって。
でも精神的にすべての支えになってるのはアルだったら私はもうそれでいい。

・・・私はエドが好きです。
このごろ、明らかにアル贔屓になっている自分に愕然。
そのうち「少佐っていいよね!」ってなったら明らかに学友Qの影響と思ってください、、、、、、、、。

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コメント

ハイデはバイエルン人という事で☆

彼は超訛っているって事ですね(笑)
クリスマスに素敵なトラウムを有難うございます<(_ _)>
ハイデが生きていたらなぁ・・・(ホロリ)
ハイデ、きっとアルのことをちょっと弟みたいに思い始めているんでしょうね。
ああ、この3人(ノーアはいらん)でラスト、馬車に乗って行くシーンで幕を閉じていれば・・・。
ハイデがいると、エドとアルの他人が入り込めない世界に良い意味で隙ができそう。
由宇さま特有、歴史的背景を知った上でのハイエドアル小説楽しみにしてます♪

ああ……ほんとに彼が生きていてくれたら(泣)
アルへのプレゼントはなんでしょうw

ステキです

こんばんはーw ていうか
>某ハイデリヒ教の方
て誰でしょう(笑)
わたしはハイデが実はストリートチルドレンから身を興したのもありなんじゃないかと思ってるくらいなんでそんな、かっぱらいくらい軽いっすよw
ハイデ=貴族も、ハイデ=貧乏もどっちもいけます。

それはともかく。かわいいww アルが実は一番大人ってのは納得行く話ですよね。そして3人でいたら、もしかしたら幸せな3兄弟みたいになっていたかもしれないという話も。
なんかあだち充の『タッチ』を思い出しちゃったなあ。和也が生きてたら、むしろ三人で解決できたものを、死んじゃったばっかりに残りの二人も身動き取れなくなっちゃった、みたいな。

…しまった由さんにはわからんか、タッチとか…。30代ネタでした。失礼しました。

お邪魔致します。

ええと、余りに愛くるしい3人にクラクラしたので足跡を残したくなりました者です。
お邪魔します。
コレ凄く理想と言うかもうコレで良いです、三兄弟という事でシャンバラは丸く収めたいです。
ここに「しょうがないな~」というアルの2人を見る大人びた目線が入ると壮絶にパラダイスです。
兎にも角にも素敵なお話有難う御座いました★_(_^_)_

やっと、、、

レスができます、、、(涙)
みなさま、こんなSS読んでくれてありがとう、、、!
クリスマスの夜に突発錬成してよかった、、、!

ヒロさま
この前のチャットではお世話になりました~
そうだった、バイエルンは訛りがあるんでしたよね!本とかの情報でも見たことはあるのですが、、、「超」ですか!!!
日本でいう東北弁ぐらいの訛り具合なのですかね、、、?
あぁ、なんというかそれはそれでなぜか純朴っていうイメージがつくからいい。訛りハイデいい!
あの、くっつき過ぎて精神混濁までしている天才兄弟二人にはハイデリヒぐらいのストッパーをつけて操縦させるのがいいと思います。なんだかんだ言って兄弟はぶっ飛んでますからね、、、(苦笑)
でも時々、兄弟をびっくりさせるようなぶっ飛び方をしてくれるハイデもいいと思います。

レフトちゃん
あああ、コメントありがと!昨日もありがと!
ハイデ、生きていてくれたならね、、、orz
ちなみにアルに対してのプレゼントは二人で買った万年筆てのを考えてたりしました、、、私がドイツの万年筆欲しいだけです、はい(笑)
反対にエドとハイデには同じ布で作った皮手袋なんてどうかと。工場で使ってねって。裏を返すともっと働けという意思表示(笑)一応、その時代に子どもを労働に使わないように法整備されたのでね(ワイマール憲法は初めて子どもに教育を受けさせることについて明記したもの)
あの容姿じゃ働けないだろうし、、、とか妄想中。家事全般をこなす弟。
あああ、萌え!

さやさん
・・・だ、だれもあなたのことなんて言ってないよー(棒読み)
ちなみにタッチねたはわかるどころかうちのRママン好きでしてねぇ、、、再放送は毎回見てましたよ。
ちなみにかなり以前に私はエドは独身貴族でいてくれ、、、!って叫んだ時にもタッチねたを引っ張りました。
達也=エド、和也=アル、南=ウィンリィで兄がうだうだしているうちに弟がすばやく動いて幼馴染をゲットして、、、健全はアルウィンが好きです。
ってことで全然、大丈夫。てか、こうしてみんなに年齢おかしいと言われることになるんだ、、、orz

光@倉庫番さま
うわ!お久しぶりです。お元気ですか?
共感していただいてうっごいうれしいです><
そうなんですよ、パラダイスですよ!
エドが一人で変なことしててアルフォンスたちがお互いになんであの人ああなのかな、、、ってお茶飲みながら言ってるのも萌え!
・・・なぜノーアは生き残ってハイデリヒが生き残れなかったのかがすごい疑問です、、、orz

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